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最終更新日(本文):2011年03月20日
(2010年4月21日から)

17.サワー・エール


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17A.ベルリナー・ヴァイス

アロマ:強烈な酸味(サワー)、やや酸性(アシディック)の特徴が支配的。ほど良いまでのフルーツの特徴があっても良い。フルーツ感は熟成とともに増大し、花のような特徴が生じることもある。穏やかなブレタノマイセスのアロマが表れている。ホップ・アロマ、ダイアセチル、DMSは無し。

外観:非常に薄い麦色。透明度は透明〜やや曇りまで。大きく、緻密な、白い泡で、持ちは良くないが、これは強い酸性度とタンパク質やホップをあまり含まないことによる。常に発泡性。

フレーバー:クリーンな乳酸の酸味(サワー)が支配的で極めて強いこともあるが、ランビックほど酸性(アシディック)ではない。補完的なパンまたは穀物的な小麦のフレーバーが一般的には顕著。ホップの苦味は非常に弱い。控えめなフルーツ感についても同様、穏やかなブレタノマイセスの特徴が感じられることもある(両方とも任意)。ホップ・フレーバーは無し。ダイアセチルまたはDMSは無し。

マウスフィール:ライト・ボディ。非常にドライなフィニッシュ。非常に強い炭酸。アルコール感は無し。

総合印象:非常に薄く、酸味(サワー)のある、爽やかな、低アルコールの小麦エール。

歴史:ベルリン地域の特産で、その生きの良さと上品な特徴から1809年にナポレオン軍に“北のシャンパン”と言わしめた。たった二軒の由緒ある醸造所だけが今なお生産している。

コメント:ドイツでは初期比重が7-8プラトーの範囲にあるスモール・ビールを意味するシャンクビアに分類される。相当な酸味(サワー)を和らげるために、ラズベリー(‘himbeer’)またはクルマバソウ(‘waldmeister’)のフレーバー付きの砂糖シロップ(‘mit schuss’)を加えたり、ピルスと混ぜて提供されることが多い。世界で最も混じり気なく爽やかなビールであると言われている。

原料:小麦モルト含有量が穀物原料の50%であるのが典型的(全てのジャーマン・ウィート・ビアと同じ)で、残りはピルスナーモルト。上面発酵イーストとラクトバシルス・デルブリュッキによる共生発酵が鋭い酸味(サワー)を生み、その酸味は発酵中に異なる年数のビールを混ぜ合わせることや長期にわたる低温熟成によって増すことがある。ホップの苦味は極端に弱い。シングル・デコクション・マッシュにマッシュ・ホッピングが伝統的。

諸元:OG:1.028 − 1.032, FG:1.003 − 1.006, IBUs:3 − 8, SRM:2 − 3, ABV:2.8 − 3.8%

市販例:Schultheiss Berliner Weisse, Berliner Kindl Weisse*, Nodding Head Berliner Weisse, Weihenstephan 1809 (アルコール5%は珍しい), Bahnhof Berliner Style Weisse, Southampton Berliner Weisse, Bethlehem Berliner Weisse, Three Floyds Deesko [*印は日本で入手可能と思われるもの]

2010年04月23日更新

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