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最終更新日(本文):2011年03月20日
(2010年4月21日から)

3.ヨーロピアン・アンバー・ラガー


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3B.オクトーバーフェスト/メルツェン

アロマ:濃厚なジャーマン・モルトのアロマ(ウィーン・モルトやミュンヘン・モルト)。多くは軽〜中程度のトーストしたモルト・アロマがある。クリーンなラガー・アロマでフルーティなエステルやダイアセチルは無し。ホップ・アロマは無し。カラメル・アロマはふさわしくない。

外観:濃い金色〜濃いオレンジ・赤色。輝くような透明度で頑丈でオフ白の泡が立つ。

フレーバー:最初はモルティな甘さだがフィニッシュはややドライ。独特で複雑なモルト感が、トーストの様相を呈することがよくある。ホップの苦味は中程度、ノーブル・ホップのフレーバーは弱〜無し。バランスはモルトよりだがフィニッシュは甘くない。カラメルやローストのフレーバが顕著なのは不適。クリーンなラガーの特徴で、ダイアセチルやフルーティなエステルは無し。

マウスフィール:ミデアム・ボディ、クリーミーな歯ざわりで中炭酸。スムース。完全に発酵していて、甘ったるいフィニッシュが無い。

総合印象:スムース、クリーンだが濃厚で、モルト質の深みを伴う。由緒あるモルト的なスタイルのひとつであり、モルティさを伴い、ソフトで複雑、上品だが決して甘ったるくないとしばしば表現される。

歴史:Gabriel Sedlmayrによるものが起源だとされ、ラガー・イーストが初めて分離されてすぐ後の1840年ごろ、Anton Dreherによって発明されたヴィエナ・スタイルを手直ししたものがベース。一般的には伝統的な醸造期の終わりを告げる春に醸造され、暑い夏の間は寒い洞窟や穴蔵で保管される。秋の本番にある伝統的な祭典で振る舞われる。

コメント:ドイツ国内向けの製品は金色になりがちで、強く、ピルス優位なヘレスのよう。ドイツから輸出される製品は一般的にはオレンジ・アンバー色で特有のトーストしたモルト風味がある。ドイツのビール税法上このスタイルはフォルビア(vollbier)に分類されるので初期比重は14°Pに制限されているが、アメリカで造られる製品は強めとなる。“フェスト”・タイプのビールは特別な場合のビールで、多くは日常飲まれるビールに比べて強めである。

原料:配合は様々であるが、多くの場合ドイツ産ウィーン・モルトが麦芽成分の中心で、ミュンヘン・モルトやピルス・モルトに加えてクリスタル・モルトが入ることもある。全てのモルトは最高品質の二条麦から作られる。ヨーロッパ産ホップ、特にノーブル種が最も真正に近い。いくらかアルカリ性の水(300PPMまで)でかなり炭酸が含まれていても良い。デコクション・マッシングをするとより豊かなモルト風味が引き出される。

諸元:OG:1.050 - 1.057, FG:1.012 - 1.016, IBUs:20 - 28, SRM:7 - 14, ABV:4.8 - 5.7%

市販例:Paulaner Oktoberfest*, Ayinger Oktoberfest-Märzen, Hacker-Pschorr Original Oktoberfest*, Hofbräu Oktoberfest*, Victory Festbier, Great Lakes Oktoberfest, Spaten Oktoberfest*, Capital Oktoberfest, Gordon Biersch Märzen, Goose Island Oktoberfest, Samuel Adams Oktoberfest (レイト・ホッピングが少々珍しい) [*印は日本で入手可能なもの]

2010年04月02日更新

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